【ビジネス数秘入門#2】自分の売りとか思いを語っても「1のまま」では届きにくい。

あれもこれも出来ますやります

これ「合コン」とか「お見合い」をイメージしてもらうと分かりやすいと思うんですけど、

自分の良いとこばっかり一方的に語る人って、モテると思う?

「わー、すごいですねえ」とは言ってもらえるかもだけど、大抵それ以上は何も起きない。これと同じようなことを、駆け出しの頃はしょっちゅうチラシやブログでやらかしてました。

決して自慢してた訳じゃないんです。良かれと思っていろいろ書いてただけなんですよ。でも、今振り返ると「だから反応なかったのか!」と思い当たる節がアリアリ……今回はその辺のお話を。

マーケティングをチラっとでもかじると「まずはUSP(Unique Selling Proposition:独自の強み)を明確に!」とか「差別化を」「セルフブランディングを」etc. いろいろ目にするかと思うんですが、もちろんそれって間違いじゃないし大事なことです。

特に「他にも同じようなモノやサービスを売っている人がいる」場合、あなたはどうにかしてお客さんに「自分のところへ来てもらう」必要がありますよね。なので一生懸命「自分はこんなことが出来ます、これもあれもやります、こんな思いで頑張ってます!」とつい言葉を並べたくなってしまいます。でもね、

選ぶのは「お客さま」という、自分とは「別の人間」なんだという事実を忘れがち

なんですな……「いやそんなことない、当然そのつもりで書いてます!」と思っていても、それらの文章の主語は誰になっているでしょうか。

最初に「何を売るか」を決める時から、わたしたち「売り手」は常に「お客さまを主語に」置く必要があるんですよ。日本語っていちいち主語を書かなくても文章が成り立つので、余計に見落としがちなんですよねー

数秘で「自分」は1。アルファベットのと一緒です。I am… のIね。

自分の売りは〇〇です。自分はこんな人の役に立ちたいです。自分はこれを大切にしています。自分は、自分の、自分だけの……

「自分」を「うちの商品/サービス」に替えても同じ。「あなたのために」と付けていても、主語が自分なら結局まだ「1」の段階なんですね。昨日「まずは4を目指そう」とか言ってたけど、もう少しお付き合いくださいね。笑

で、これをね、相手つまり「お客さま」を主語に書き直すんですよ。といっても「あなたは〜」で始めましょうとかではなくて(そういう手法もありますが)、例えば

「やっと見つけた!わたしの定番」「たった一回で別人みたいな小顔に」「夜中でも罪悪感なく食べられるスイーツ」「鏡を見るたびにニンマリ」etc.

みたいな感じ。見たことあるでしょう?こういうコピー。どこでだったか思い出せますか?

そう、「通販」サイトやチラシ、あるいは「雑誌」のキャッチコピー、TVやラジオ、web「広告」でいくらでも目にすることが出来ますよね。彼らは「売るプロ」なので、よーくご存知なのです。1=自己主張だけでは、相手に届かないということを。

お客さまという「もう一つの1」を、常に忘れないで。

1のままで終わらず、必ず「もう一つの1」であるお客さまを意識してください。つまり「1+1=2」の視点を持つことが大事なんです。「自分に何が出来るか」を伝えるのは、実は「その後」なんですね。ここの順番を間違えると、お客さんは「あーーハイハイすごいですねえ。以上」で立ち去ってしまいます。

1+1つまり「あなたとわたし」が出会い、片方が商品やサービスを差し出し、もう片方が受け取り対価を支払う。そこに対等な関係が信頼によって結ばれる時、商いが成り立ちます。

じゃあやっぱり「良いものを提供している」ってことはアピールしなきゃ!……もちろん、そうです。でも、それを「1+1=2」の視点からアピールする、ということが大事。とはいえ、それでもまだ「2」なんですよねえ。

「2+2=4」にならないの?と思ったあなたは鋭い!そのために、そして最終的に8=豊かさを生み出すためには「3」が絶対不可欠なんです。上に書いた「お客さまを主語に書き直す」というプロセスも、実は3。その種明かしは、また明日に。

p.s.
「自分」が主語のコピーでも、お客さまを惹きつけることは出来ます。例えば「地域No.1」や「業界初」「今だけ特別に」などなど。……さてそれは何故でしょう?