「自分に似合う色を理論的に知りたい」と、オンライン・カラーコーチングをご利用くださったAさんに、まずわたしがお伝えしたのは──
「その前に、背景の色を変えましょうか。」
テレワークで画面越しにやりとりをする際、一番印象を左右するのは、実は最も面積の広い「背景」なんです。ご存知でしたか?
コーチングを受けている時のAさんの画面は、曇り空を思わせるような「曖昧なグレー」。次いで面積の広かった色は、お召しになっていた「白いトップス」でした。
そこに小面積で「ブラックに近い髪と瞳」がアクセントカラーとして入るイメージです。さて、どんな印象に感じられるでしょうか。
色とカタチは、勝手にメッセージを発信している
特にパッと目に入ってくる「色」のお喋りパワーは絶大です。想像してみてください、ふと見上げた空が「黒とグレーと白のまだら模様」だったとしたら……
空は言葉を語りませんが、わたしたちの目には「まもなく雨が降りそうです」というメッセージに映りませんか? そして(よほど日照りが続いた後でもなければ)大抵は空の色と同じように「どんより」した気分になるのではないでしょうか。
人間であるAさんと空を一緒には出来ませんが、それでも「近しい」連想を呼び覚ます可能性は大いにあります。テレワークをメインにされているAさんにとって、当然ながらその連想は嬉しくないもの。さあ、ここからが作戦会議の始まりです!
「似合う」だけではビジネス効果は不十分。あなたが「見せたい」イメージを、色とカタチで演出しよう!
Aさんのパーソナルカラーは、イエローベースの深みのある色が似合う「オータム」さん。ただし「明暗のコントラスト」が必要なタイプでした。
余談ですが、このようなケースを「冬ブレンドの秋」のように称するシステムも存在しますが、わたしはあえて別のシーズン名を加えることはしていません。経験上、多くの人は「冬の色も使えるんですね?」のように誤解をされやすく、かえって混乱を生むリスクがあるからです。何ならカラーコンサルタント自体が間違って理解している場合もあり、ちょっとこっち来て小一時間しゃべろか?ん?と言いたくなることも……笑
さらにお顔立ちからは「華やかさ」と「曲線的で大ぶり」な要素を、骨格と声質からは「幅と厚み」の要素が読み取れるため、それらを踏まえた配色とデザインをご提案しました。
実際にお持ちのアイテムもいくつか見せていただきながら、OKパターンとNGパターンの両方を比較。こうすると、今後ご自分でも判断がしやすくなるんですよね。
興味深いことに、既に「うってつけのアイテム」はお持ちだったAさん。周囲から薦められてもご本人的には似合うかどうか自信がなく、タンスの肥やしになっていたんだそう。おーーもったいない! でもこれで即・イケてるお仕事スタイルの完成ですね☆
まずは大きな面積から。それだけでも印象はガラリと変わります。
Aさんのようにテレワークがメイン、特にコンサルタントや講師業の方なら「背景」選びは超重要事項です!
何となく「好み」で選んでいませんか? その色やデザインが、あなたの思いとは裏腹なメッセージを、勝手にお喋りしているかもしれませんよ?
もし自信がない、何となく違和感がある……と言うなら、ぜひ当方にご相談ください。色彩とデザインのイメージコンサルのプロが、あなたのお役に立ちたくてウズウズしていまーす!