あなたが「自分」だと思っているのは、単に「3次元限定で見た時のビジョン」かもしれない説。

わたしたちは、無数に同時進行する多次元的存在……かもしれない

実はNewton別冊(次元のすべて)の後、さらに「すごい物理学講義/カルロ・ロヴェッリ・著」という本を、夢中になって読んでました。スティーブン・ホーキングの再来とか物理学をセクシーにした男とか元ヒッピーで15歳で放浪の旅に出たとか、いろいろ気になりすぎるYO! むしろ文系人間のほうが楽しく読めるかもなので、興味があればぜひお手にとってみてみて。

でね、語りたいことは山ほどあるのですが、キリがないので本日のお題に入りましょう。最初にお断りしておくと、今から書くことはあくまでも「現時点での、わたし個人の見解」です。

わたしたちは世界を「3次元の立体+1次元(かつ一方通行の)時間」としか知覚できないだけで、この世界自体には「人間には感知できない次元」が《物理的に》存在してるんじゃないか、と思ってます。それが何次元まであるかは分からないけど、4次元以上の世界がどうなっているか?を、具体的にイメージするのは人類には至難の技なんですねえ。

さらに言うと、正直「3次元」ですらアヤシイ。というか、実際に我々が自分の目(と脳)で見ている世界は「擬似3D」なんですよね。360° 全部を一度に把握することは出来ないシステムなんです。基本、ある次元の住人は「一つ下の次元」的な捉え方しか出来ない。立方体は「3D」ですが、そのすべての面を一度に見ようと思ったら「平面図:2D」に展開しないと無理でしょ?

……ということは、我々の住む「3次元世界」は「4次元世界の展開図」とも言えるんです。「展開図が立体になる物体って、どういうカタチなん!?」てなりません? だから実際には4次元より高い次元が存在していても「人間には感知できない」。でも「数式」上では9次元とか11次元といった世界が存在できる。不思議ですよねー。笑

でね。ここでもう一つ別の「世界観」として《多元宇宙論》というものがあります。いわゆる「パラレルワールド」とか「世界線」とか言われてるアレ。そんなんSFの世界やーん!と思うんですけど、これが「量子レベル」だと普通にアリかも?となってくる。もちろん、我々には見えない。でも、そんな我々も、元を正せば量子で出来てる。「見えないところ」にパラレルワールドがあるかもしれん。

セスはハッキリと「人格を持つ存在はすべて多次元的存在」であると断言し、シリーズを通して何度も繰り返しています。無数の「パラレルワールド」が存在していることはもちろん、その中には「異なる体系」の世界もあると。むしろ、我々の住む「3次元の立体+1次元(かつ一方通行の)時間」というシステムのほうが珍しいというんですね。上のイラストはわたしの妄想ですが(笑)「肉体を持たない体系」や「地球とは全く違うボディを持つ体系」も、わんさかあるらしい。中にはイラストみたいに「天地が逆さ系」もあるかもよ?(とは書いてなかったけど)

さらに驚くことに「わたし」という人格は、今ここで自覚している「わたし」一人だけでなく多数の「多次元的存在」に分かれていて、それぞれが「同時進行」で生きているというんですね。しかも実は「相互にコミュニケーションをとって情報交換」していると。それに我々は気づいてない(というか次元的な知覚の制限で「気がつけない」)と。おーまいがー!

もちろん「現代の地球の物理学」ではトンデモ説と言われそうです。でもね、冒頭のカルロの本の中には、紀元前の古代ギリシャのトンデモ説が最先端の「場の量子論」に近い発想だった……てな話がゴロゴロ出てくるの。その後の歴史においても、当時はトンデモと言われて相手にされなかったアイデアが、数十年後に数式化されて、実験でも証明された!という事例には事欠かないんですよ。

セス曰く、わたしたちの「本体」はこの次元を超えた存在であり、肉体を含む物理的な形態はすべて「カムフラージュ」だと言います。高さ・幅・奥行きしかなくて、過去→現在→未来へと時間が連続して流れ、決して後戻りできないように見える「偽装」なのだ、と。そのような制限の中でしか体験できないことをするために、あえて装うだけでなく、そっちを「本体」と思い込むスタイル。あれ、この設定、昔映画で見たよね……キアヌ・リーブスいたよね……笑

ただし、セスの言う「カムフラージュ」システムには、別に我々を操っている存在がいるわけではありません。エージェントもいません。それどころか、もしあなたが今、自分の「カムフラージュ」を気に入っていないなら、意識を使って変えることすら出来ると言います。なんですとー!

この《意識》という言葉も《次元》同様に、人によって定義がさまざまなように思います。そして今現在も《意識》とは何か、どこから生じるのかについては、哲学でも科学でも答えは出ていません……でもおそらく「3次元を超えた」システムで動いているような気がします。だってアミノ酸のかたまりに意識が宿るなんて、そのほうが「トンデモ」じゃないですか?笑

そう考えると、人間を「物理的なカムフラージュ」を持つが、本当はそれ以上の次元の存在であるとみなすのは、そんなに不条理でもないような。そして未だ「それ以上の次元」についてが未知である限り、パラレルワールドや、多次元にまたがるネットワークの存在もまた「可能性」として否定は出来ないのかなーと考えています。

セスの語るストーリーは本当に魅力的で、わたしにはどうしてもただのSFには聞こえないんですよね。「あなたがたの思考や感情には、電磁的な実体があります」とかね、むしろ1970年代当時より今のほうがピンと来る人、多いんじゃなかろうか。

その「電磁的な実体」を持つ思考や感情によって何が起きるのか、それらと《意識》との繋がりなどについても、少しずつ書いていくつもりです。うーん、文字で書くの、まどろっこしいわー!笑

ちなみに……量子力学の「常識」として、我々の世界の大半は「電磁力」によって動いているのですよ……ふっふっふ。