「間違ってない」はずの色が「似合わない」理由:アイシャドウ編

アイカラーの発色比較

これ、特に「イエベさんあるある」なんですけど……

先日「他所でオータムと診断済み」のお客さまがいらしたんですね。テラコッタのトップスとゴールドのネックレスがよくお似合いで、お顔立ちは「可愛い系」。髪質やボリュームも、典型的なオータムさんよりは随分「ソフト&ライト」な印象のかたでした。

コーラル系でふんわりと入れられたチークに対して、丁寧に色を重ねられた目元はやや「重め」な仕上がりで、しっかりと引かれたアイラインからも、今日のメイクは「目元がポイント」なんだなあ、と拝見していたのです。が。

……気のせいか「ローズ」っぽく見える……?

そこで一言お断りして、間近で見せていただくと、上の画像のような「オレンジ系」のラメ入りブラウンでした。うん、ですよね。オータムさんにはピッタリの色の一つです。なのに何故「ブルベ」の色である「ローズ:赤紫」に見えたんでしょう。

「もしかしてマブタの皮膚、結構薄くないですか?」

わたしの質問に「あ、はい」と答えてくださって、ナゾは解けました。「アイシャドウベースは?」「使ってないです」それ以上詳しくは伺いませんでしたが(カラー・コーチングにいらしたわけではないので)とりあえず、帰り際にエクセルのアイシャドウベースをオススメしておきました。笑

実はこうしたケース、特に「肌が弱い」あるいは「皮膚が薄い」かたに頻発しています。イエローベースでマブタが「赤グスミしやすい」人が「オレンジ」を塗ると、上のイラストのように実際よりもかなり「赤み」に転びます。かつ、マブタ周辺の肌に特にトラブルがない場合、赤みがかったアイメイクvs.黄みを帯びたスキンカラーとの「対比現象」が起きるため、ますますマブタだけが「赤黒く」見えやすくなります。そして、赤系の色は暗くくすむにつれて「紫っぽく」見えるんですねえ……(アブニー効果といいます)

イエベさんは基本「紫がかった色」はあまり得意ではありません(単色で「似合う紫」は存在しますよ)。似合うはずの色が、かえってマブタを腫れぼったく見せたり、くすんだ「お疲れモード」に見えちゃうなんて悲しすぎるー!

あなたのマブタには、そもそも「色」がついている。

という「事実」をつい忘れて、わたしたちはコスメの色を「見た目」やお試し用の「白い紙」あるいは「手の甲」に塗って判断しがちですが、やっぱりね、発色も質感も実際につけてみないと分からないものが多いです。

特に目元がくすみがちで、アイカラーが思うように発色しない……というお悩みを持っておられるなら、アイシャドウベースで補正しましょ。色素沈着がひどい場合はコントロールカラーとの併用や、コンシーラーもオススメです。つい隠そうと「べったり」塗りがちですが、くずれやすいので「薄く重ねる」ほうが持ちが良くなりますよー。塗る時は、指よりブラシでプリーズ。

今回は「アイシャドウ」について書きましたが、同様のことは「ファンデーション」や「チーク」「リップ」など、すべてのコスメに起こりえます。雑誌とかwebには「見た目通りの発色♪」とか書いてありますけどね、鵜呑みにしないでね。笑

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