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 color sense up introduction ++カラーセンスアップ入門++ 
パーソナルカラーについてはこちらへGO!

001 >> なぜ[似合う色][似合わない色]があるの?
002 >> 色を[色み]と[調子]で整理してみよう・その1
003 >> 色を[色み]と[調子]で整理してみよう・その2
004 >> 違う色に見えちゃうフシギ・その1
005 >> 違う色に見えちゃうフシギ・その2
006 >> 欲しい色は自分で作る?!
007 >> 配色の基礎・その1
008 >> 配色の基礎・その2
009 >> 配色の基礎・その3
010 >> 色の連想効果・その1

011 >> 色の連想効果・その2

色には様々なイメージがあることは既にお話しましたね。具体的な物の連想だけでなく[情熱]や[理想]など抽象的なイメージを喚起することもあります。ここでは主な色のイメージを挙げてみました。

赤 火・太陽・血・口紅・赤信号・ポスト・消防車・リンゴ・トマト・イチゴ・梅干し/熱い・情熱・エネルギー・革命・怒り・興奮・危険 オレンジ 夕日・紅葉・たき火・暖炉・レンガ・オレンジ・みかん・柿/暖かい・陽気な・楽しい・元気・親しみやすい・一家団欒・食卓
黄 ひよこ・小学生の帽子・黄信号・ひまわり・たんぽぽ・バナナ・レモン・卵の黄身/明るい・目立つ・注意・幼い・笑い・賑やか 緑 葉・新緑・野菜・草原・森林・自然・カエル・オアシス/若々しい・爽やか・みずみずしい・新鮮な・安全・休息・癒し・平和
青 空・海・水・夏・地球・青信号・扇風機/爽やか・冷たい・涼しい・静かな・真面目・誠実・知的な・理想・希望 紫 ぶどう・ナス・すみれ・ラベンダー・藤・風呂敷・袈裟/神秘的・優雅・高貴な・芸術的・大人っぽい・セクシー
ピンク 桃・桜・春・赤ちゃん・女の子/可愛い・柔らかい・甘い・ロマンティック・恋愛・女性的 茶色 土・木の幹・栗・落ち葉・秋・チョコレート・ココア・コーヒー/落ち着いた・渋い・地味な・伝統的な・年老いた
白 雪・雲・白衣・牛乳・ウエディングドレス・天使/清潔・純粋・純潔・潔白・清楚・無垢・冷たい 灰色 ねずみ・曇り空・煙・コンクリート・石・道路・ビル/不安・あいまいな・目立たない・無機質な・陰気な
黒 夜・闇・死・葬式・カラス・墨・髪の毛/暗い・重い・恐い・近寄りがたい・罪悪・都会的・クールな ++ こうした色から受けるイメージは、身の回りの商品パッケージや街の看板などにも利用されています。今まで何気なく見ていた色に隠されたメッセージ・・あなたは気付いていましたか?

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010 >> 色の連想効果・その1

色の連想効果私たちは日頃、無意識に色から様々なメッセージを受け取っています。たとえば自販機でホットコーヒーを買おうとする時、わざわざランプの[あたたかい]という文字を読んで探すでしょうか?[赤い]ランプのついた中から選んでいるのではありませんか?温度感は003でご紹介した色相とリンクします。いわゆる[暖色]と[寒色]ですね。色による[体感温度]は実に3℃違うという実験結果もあるんですよ。緑や紫系の色は、単独ではあまり温度感を感じないので[中性色]と呼ばれています。

とはいえ赤にうんと白を混ぜたベビーピンクになると、あまり[あたたかい]という感じはしません。反対に黒を混ぜてエンジ色やマルーンのような暗い赤になっても、暖かみはありますがむしろ[重い][硬い]という別の印象が強くなります。このように同じ[色相]でも004でご紹介した[明度彩度によっても色の印象は左右されるんですね。

ここに挙げた以外にも、例えば同じ[暖色]でもオレンジと赤では温度感に差があるように、色みを細かく分ければさらに印象は変化します。次回はそのあたりをお話しましょう。

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009 >> 配色の基礎・その3

春らしい配色は?みなさんに質問です。左のAとBでは、どちらが春らしいと感じますか?その理由は何でしょう?
・・Aと答えた方が多いと思いますが、理由は?となると漠然としてしまうかもしれませんね。もちろん、色に対する感受性には個人差もありますし、Bはダメ、ということではありませんが、ここで大切なのは[一般的に見て]というところ。
Aの色から[桜][新芽][菜の花]といった春の風景を連想した人、明るい色調から[楽しい][うきうきする][可愛い]といった抽象的なイメージを受け、それが四季の中では[春]をイメージさせるという人もいるでしょう。一方Bのような深い落ち着いた色調は、一般的な春のイメージには結びつきにくく、同じ四季でも紅葉や栗、柿といった[実りの秋]を連想させますね。

このように、それぞれの色からは花や動物といった[具体的]な物や、楽しい・若々しいといった[抽象的]なイメージを連想させる効果があることが知られており、地域や性別、年令や文化的な差異に関わらず全体の約7割が一致すると言われているんですよ。配色センスの良し悪しを決める大きなポイントがココ!つまり[色の連想効果]を伝えたいテーマに応じて使い分けられるか、という点なのです。

上のBの配色は[深い・濃い]色調で[まとまり]を感じさせ、面積バランスも悪くありません。ですがその連想効果は[春らしい]というテーマから外れてしまいます。自分が好きな色だから、あるいは色同士が何となく合ってる気がするから・・そんな理由でついつい色は選びがちですが、さらに一歩進んで、その配色はどんな印象を与えるか、それは伝えたいテーマに合っているかをチェックしてみましょう!

次回はもう少し詳しく[色の連想効果]についてお話します。自分の第一印象に今イチ自信が持てない、意外なイメージに見られていてショック・・なーんて人は必見ですよん。

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008 >> 配色の基礎・その2

例えばジャケットとスカート、タートルニットとパンツとブーツ・・どんな色どうしをどう[配色]するか。前回は色に[まとまり]もしくは[きわだち]を持たせて組み合わせる方法をお話しましたね。これを意識して色を選ぶだけでも、無頓着に合わせるよりは全体の印象がずいぶん整うのですが、さらに一歩進んでよりお洒落に見せるコツをお教えしましょう。

配色の面積比それはズバリ面積比、いわゆる[バランス]です。一番左の図を見てください。ピンクとグリーンが同面積、つまり1:1の割合になっています。これは一見安定していて良く見えるかもしれませんが、ファッションでは無難すぎてアカ抜けない印象を与えてしまいます。

こなれた印象に見せるには、半々ではなく6:4や7:3のように、
どちらかを[ちょっと多め]にしてみてください。この時、上半身の面積を少なめに見せると目線を上へ誘導する効果があり、背が高く見える効果があります。一番左の[1:1]バランスのものと、右から2番目の[7:3]バランスのものを見比べてみてください。右の方がスラリと細長く見えませんか?これを実際のファッションにあてはめてみると、ワンピースに腰まであるジャケットを羽織るより、ボレロなど短い丈の上着をコーディネートした方が着ヤセ&脚長効果があるというわけですね。最近はもっぱらウエスト位置が低いローライズが主流ですが、その場合もマフラーや帽子などで上の方にポイントを作るとバランス良く見えますよ。反対に背が高いことを気にしている人は、上半身の面積が大きくなるような配分にしたり、低い位置にポイントを作るといいでしょう。

ちなみに一番右の[1:0.618]という中途半端なこの比率、実はこれが最も美しく見えると言われている[黄金比]なんですよ。
正確には[2:√5−1]なのですが、まっすぐ立った時に地面からおヘソまで:おヘソから頭のてっぺんまで、がこの比率になるのが理想的なのだとか。今度こっそり測ってみます?

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007 >> 配色の基礎・その1

配色とは異なる2色以上の組み合わせ、いわゆる[色合わせ]のことですが、どの色とどの色が[合う]のか分からなくて、迷ったことはありませんか?ファッションに限らず、インテリアやフラワーアレンジメント、テーブルコーディネート・・暮らしのあらゆるシーンで、私たちは様々な[配色]に囲まれていると言えますね。
そこで色合わせに迷った時の強ーい味方、002003でご紹介した色の[調子]と[色み]の出番です!

配色調和の基本配色パターンは大きく分類すると何かでまとめ、統一感を持たせる[まとまり]と異なる要素を加えて、変化を持たせる[きわだち]の2つに分けることができます。その[何か]を[色み]にするか[調子]にするか、全体的なバランスはどうするか・・[まとまり]を強調するのか[きわだち]を印象づけたいのか。まずはそこを手掛かりに考えてみましょう。

例えば右の図の一番上のように、一つの[色み]でまとめると簡単に統一感が生まれます。その場合、オレンジならオレンジが持つイメージ・・暖かい、親しみやすい、元気が良いなどの印象を見る人に与えます。色みがバラバラなら2番目のように[調子]を揃えると上手くまとまります。この場合は淡い、軽い、あっさりした、優しい・・といった印象が感じられますね。

今度は変化を加えてみましょう。
ブルー系の中に反対の色みを持つオレンジをプラスしたり、暗い重い色の中に明るいイエローを加えたり・・周りと異なる要素を持つ色を合わせることでメリハリが生まれた配色例です。コツは[色相環]や[トーン図]でなるべく離れた色どうしを使うこと。近くの色だとむしろ[まとまり]に見えてしまいます。また明度の差をつける方が[きわだち]感がアップします。ここでは4色中1色をきわだたせていますが、比率を変えると印象も変わります
また[色み]も[調子]もまとめて一見単色づかいのように見せたり、逆にどちらも異なる色同士で強烈なコントラストをつけることもあります。

それ以外にも、

  • 面積配分をどうするか?・・・・1:1の比率はヤボったく見えます!
  • テーマにふさわしい配色か?・・それぞれの色みや調子のイメージ効果を考えて
  • その場や人にふさわしいか?・・配色自体はカンペキでも独りよがりはNGです
といったことを考慮する必要がありますね。次回から1つずつ取り上げていきますので、どうぞお楽しみに♪
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006 >> 欲しい色は自分で作る?!

小学校で使う絵の具セットに必ず入っている色といえば、赤・青・黄・緑それに白・黒でしょうか?他にも肌色や黄土色、茶色が入っていたかもしれませんね。実はこの中の多くが[なくても平気]な色だってこと、ご存じでしたか?
2色以上の色を混ぜて別の色を作り出すことを混色といいます。ところが中にはどうしても混色では作り出せない色、これだけは最初からないと困る色がいくつかあります。言い換えれば、それらの色さえあれば残りの色は混ぜて作れるので、この[混色の元になる色]のことを原色といいます。

色相環右の図は003でも出てきた[色相環]ですが、この中で[原色]となるのはシアン[緑みの青]、マゼンタ[赤紫]、イエロー[黄]の3色です。赤や緑はなくても[作れる]色なのですね。原則として、色は混ぜた色同士の間の色になります。例えばマゼンタとオレンジを混ぜれば、間の[赤]になるわけ。もちろん、オレンジじゃなくてイエローでもOK。ただし・・イエローを通り越しちゃって黄緑まで行くとNG!右図で示した範囲を越えると、とたんに色は暗くくすんでしまうのです(詳しい理由はまた別の機会にお話しますね)。

ともかく色は混ぜれば別の色になる。ということは、同じリップやファンデーションでも土台となる唇や肌の色が違えば、当然仕上がりの色は変わってしまいます。紫みを帯びた唇の人は、オレンジのグロスをつけても[オレンジ]には発色しません。赤紫とオレンジの間の色、つまり[赤]になってしまうのです。ではしっかり発色させるために、ファンデーションやコンシーラーでいったん唇の色を消したらどうでしょう?・・その場合確かにリップの色は出やすくなりますが、唇だけ浮いて見えたり、肌の血色を悪くみせることがあります。ナゼか?それは[本人が元々持っていない色みだから]。前回取り上げたように、唇や肌の血色の違いによっては、メイクの色との[対比]が起こります。とはいえ、これはあくまでも[仕上がりの色]がどうなのか、というお話。ですが最近のリップやアイシャドウは見た目より薄づきのものも多く、実際に試さないとどんな色になるのか分かりません。ここで質問。あなたはメイクカラーを選ぶ時、手の甲に試し塗りしたりしていませんか?あるいは店員さんの手に塗ってくれた色で判断していませんか?・・イエスと答えた人!それじゃあ、正しい仕上がりの色は分かりませんよー。だって実際に塗る場所と違う色で試してるんだもの。当たり前ですよね?

トーン図そうそう、もう一つ忘れちゃいけないのが[色調]です。これも色相環と同じで混ぜた色同士の間の色になりますから、鮮やかすぎて使えない〜なんていう色があったら、もっと彩度の低いくすんだ色を混ぜればOK。明るすぎるなら、それより暗い色を混ぜればいいわけですよね。
さらに上級編として[色相と色調を同時にチェンジ]というのもアリです。例えば80年代に流行ったようなショッキングピンクのリップを今風のピンクベージュにするには・・?[色相]は赤紫→赤に、[色調]は鮮やか→鈍いに変えてみましょう。混ぜた色同士の間の色になるのですから、当然赤を混ぜてもNG。赤を通り越してオレンジ寄りの色みが必要です。色調も同じこと。さらに彩度の低い、灰みの色が必要です。というわけで正解は下の図のようになります。

リップカラーチェンジ意外な色を混ぜるので難しい〜って思うかもしれませんが、色相は色相環、色調はトーン図を調べればカンタンです。手持ちのコスメが少なくても、その日のファッションや流行に合わせて様々な色が作れますし、慣れると[色を作る]って面白いですよ!買ったけれど失敗しちゃった・・なんてコスメを持っている人は、ぜひ試してみてくださいね(*^-^*)

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005 >> 違う色に見えちゃうフシギ・その2

肌色と色相対比1異なる色を組み合わせると色どうしが反発し、その[違い]をよりハッキリさせようとする働き=対比現象を起こす、ということは前回お話しましたね。肌をキレイに見せるには、ヘアカラーやメイク、洋服との対比に気をつけないといけませんが、そもそも肌の色自体、同じ日本人どうしでもかなり個人差があることはお気づきですか?[色白][色黒]という色調の差だけでなく、同じ[肌色]でも、赤みを帯びているか[ローズベージュ系]、黄みを帯びているか[イエローベージュ系]という色みの違いがあります。

イラストの向かって左がローズベージュの肌で、右がイエローベージュの肌を持っています。肌に合わせてヘアカラーやリップ、洋服の色も、左は赤みがかった色、右は黄みがかった色で統一してみました。どちらもそれぞれ全体的な色みに共通点があり、しっくりまとまった印象に見えますね。

肌色と色相対比2では次に、肌の色はそのままで、ヘアメイク&洋服の色を取り替えてみましょう。色調はほぼ同じですから、色みだけが変化することになります。

・・どうですか?なんだか肌の色だけが、どちらも浮いたように目立ちますね。
左の人はヤケに[赤ら顔]だし、右の人は[黄ぐすみ]して体調悪そう・・上のイラストでは気にならなかった肌の色みが、周りの色に反発して不自然に強調されているのですね。

色みのことを色相といいますが、このコトバ、前に一度登場したのを覚えていますか?
そう、003でお話した色相環の[色相]です。色相の反発現象、つまり色相対比の起こる仕組みは、この色相環を見ればカンタンです。

色相対比の仕組み1色相対比の仕組み2まず左の[ローズベージュ]の人は、上のイラストでは肌・唇・髪ともに[赤]系統で揃っており、この場合色相対比は起きません。ところが下のイラストでは唇と髪が[赤橙]系統にシフトしたため、色みにズレが起こりました。するとお互いに反発、つまり色相環の反対方向へ色どうしが離れようとするため、結果的に肌が実際より[赤紫寄り]に見えてしまうのです。

右の[イエローベージュ]の人はその逆で、最初は[赤橙]系統で揃っていたのが、下のイラストで唇と髪が[赤]系統にズレたため、対比が起こって肌が実際より[黄み寄り]に見えていたのでした。

あなたに[似合う色]を見つける第一歩、それはまず肌の色みや色調と不自然な対比を起こさない色を選ぶ、ということから始めましょう。女性なら、毎日直接肌にのせるファンデーション・リップ・チーク・アイブロウをしっかり選ぶだけで、美人度がぐーんとアップします!・・とはいえ、メイクの色合わせってプロの美容部員でさえ失敗することも多いのです。。その理由の一つは[顔にはもともと色がついているから]。え?当たり前じゃない、って思いましたか?じゃあ、ベージュの色紙に赤い絵の具を塗ったら、何色になると思いますか?・・そう、ファンデーションもリップも、見たそのままの色=仕上がりの色、じゃないんですよね。次回は色を混ぜたらどうなるのか、混色のお話をしたいと思います。お楽しみに☆

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004 >> 違う色に見えちゃうフシギ・その1

視覚現象002でお話した色調[色の調子]は、もう少し詳しく説明すると明度彩度という2つの性質を合わせた性質を表しています。

私たちが[色]を見る時には必ず[光]が必要ですね?太陽の光も蛍光灯も一見[白い光]に見えますが、実は赤・黄・緑・青といった様々な光が混ざっているのです。ピーマンが緑に見えるのは、表面で[緑の光]だけが反射して私たちの目に届き、残りの光は吸収されてしまうからなんですね。ではすべての光を反射したら?・・そのまま[白]に見えます。逆に全部吸収してしまったら?・・光は目に届きません。つまり[黒]ですね。この反射する光の多さを明度と呼び[高い⇔低い]で表します。

トーン図と明度・彩度また緑の光だけを多く反射すれば、他の色みが混じらないので鮮やかな緑に見えますが、その他の色もちょっとずつ混ざっていると・・全体的に緑の色みが占める割合が少なくなり、冴えない色になってしまいます。この色みの強さを彩度と呼び、やはり[高い⇔低い]で表します。

でも[明度が高く彩度が低い色]と言われても・・??[淡い]と言われた方がすぐにピンときますよね。このように、一般には明度・彩度ではなく、色の調子から受ける印象を分かりやすいコトバで表現することが多いのですが、[明るい]と[鮮やか]を混同したりする人も多いようです。代表的な色調明度・彩度の関係をまとめておきましたので、この機会にしっかり確認してくださいね。
001のイラスト右の女性の肌の色を図にあてはめると、[にぶい]オレンジよりもやや明度が高く[=白に近く]彩度が低い[=色みが弱い]色であることがわかります。

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ところで、この明度・彩度が違う色どうしを組み合わせると、私たちの目はその[違い]をよりハッキリさせようとする働き=[対比現象]を起こします。まん中の肌色は2つとも全く同じなのですが、違う色に見えませんか?

肌色と明度対比左の方は、中の色より周囲の色の方が明度が低い例。この時、中の色は周囲に反発して実際より高明度、つまり[明るめ]に見えるのです。右はその逆。中の色が実際より[暗め]に見えていますね。
これを肌と髪の色に置き換えると・・肌より高明度の[金髪]や[銀髪]は、色黒サンに見えますよ。もちろんアイメイクやリップでも同じこと。ひと昔前の[ギャルメイク]がまさにソレ。もっとも彼女たちは[ガングロ]に見せたかったわけで、理に適っていたんですけどね。

肌色と彩度対比今度は同じ色みで、彩度を変えてみましょう。左は肌色より色みの強い[鮮やか]な色で囲い、逆に右は色みの弱い[灰みの]オレンジで囲っています。すると明度の時と同じように、彩度も[反発]つまり対比現象が起き、左の肌色はより弱い色みに、右は逆に強く見えます。

・・というわけで、001で髪とリップの色を変えたとたん、肌が浅黒く見えてしまった理由もこの明度と彩度の対比現象によるものだったんですね。

女性対比イラスト右のイラストを見てください。どちらの肌が[キレイ]に見えるか・・一目瞭然ですね!ここまで読んでくださったアナタなら、その理由もお分かりのハズ☆
右の女性は、肌よりも明度の高いヘアメイク&ニットのせいで、肌の方が暗く見えています。さらにリップとニットはどちらも[淡い]色・・つまり色みの弱い、低彩度の色なので、肌の色みがより強く、つまり[濃い]色に見えてしまったというわけ。
それに対して左は、肌よりも[暗い]ヘアカラーで肌を明るく見せ、[濃い]リップとニットで肌の色みを弱めることで、実際より[色白]に見せているんですね。

このように周りにくる色によって、簡単に色は見え方が変わります。これを上手く利用すれば、より肌をきれいに見せたり、健康的に見せることが出来ます。そのためには・・もう一つ、色みの対比現象についても考えなくてはいけません。うーむ、美への道はまだまだ続くのであった(^^)

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003 >> 色を[色み]と[調子]で整理してみよう・その2

色相環赤、黄、緑、青などの様々な色みを、虹のようにだんだん色みが変化するような順番に並べ、ぐるりと環にしたものを色相環(しきそうかん)といいます。前回[緑みの青]や[紫みの青]のお話をしましたが、色相環を見ると、それぞれ[緑に近い]あるいは[紫に近い]青であることが分かりますね。
この色相環は12色で一周していますが、実際の色はもっともっと細かな段階で変化していきます。例えば[黄]の右隣は[黄緑]ですが、その間にはレモンイエローのような[緑みの黄]があるんですね。では反対の左隣には・・?バナナイエローのようにオレンジに近い[赤みの黄]がある、というわけです。

さて、ここでまた[似合う色]について考えてみましょう。前回お話した色の調子と、今回の[〜みの○○]のような色みの種類、この2つが色を見分けるキーポイントになります。似合う色とその人自身の肌や瞳の色が大きく関係する、ということは既にお話しましたが、もう少し詳しく言い換えれば

  • その人の肌や瞳、髪(地毛)、頬や唇などの色みの方向性
  • それらの色の調子の組み合わせ
  • 色の組み合わせから感じられるイメージ
ということになります。[色みの方向性]とは、例えば唇の赤みが[黄みがかったオレンジレッド]なのか、反対に[青み(紫み)がかったローズレッド]なのか、どちらの方向に寄っているかという意味です。[色の調子の組み合わせ]とは、例えば色白で髪も瞳も明るい茶色の人なら[全体的に明るい色調でまとまっている]と言えますし、同じ色白でも髪や瞳が黒っぽい人なら[明るさの差が大きい]タイプと言えます。そしてこの[色み]と[調子]のバランスによって、私たちが受けるイメージ=その人自身の持ち味もある程度決まってきます。

もう一度001のコラムのイラストをよーく見てみましょう・・なぜ右の女性にソフトな色が[似合わない]のでしょうか?また、ヘアカラーやリップの色を変えただけで肌の色まで違って見えるのは・・?次回、その仕組みにズバリ迫ります!

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002 >> 色を[色み]と[調子]で整理してみよう・その1

青いろいろ1右の色を見てください。この中で、あなたが[青]だと思う色はどれですか?もし近くに誰かがいたら、その人にも聞いてみてください。あなたと同じ意見でしたか?
それでは答え合わせ。正解は・・全部[青]の仲間なんです。そんなのズルイ!と思うかもしれませんが、大きく[色み]というククリで見れば、ABCDともに[青みを持つ色]という共通点があるんです。
とはいえ、ふつう私たちが[青]という色を思い浮かべるときはBのような[鮮やかな]色を連想します。実はBにグレーを混ぜるとAのような[灰みの]青になり、白を混ぜるとCのような[明るい]青に、黒を混ぜるとDのような[暗い]青になるんです。

青のトーン図 この関係を分かりやすく図にすると、左のようになります。A、C、Dともに元は同じBからスタートしているのが分かりますね。このように元となる鮮やかな色(純色といいます)に、白や黒、グレーを混ぜることで色は様々な[調子]に変化します。これを色の世界では色調とかトーンと呼んでいます。

これは[似合う]色を探す時にも大きな手掛かりとなります。同じ青でも[鮮やかな]青がいいのか、少し[暗い]色がいいのか、あるいは[灰みの]色がいいのか・・そんなふうに[色の調子]に注目して、手持ちの洋服を眺めてみてください。同じような調子でまとまっている人、バラバラの人、あるいは色調はバラバラだけどブルー系が多い、というように[色み]に偏りがある人もいるでしょう。ご自分の[色選びのクセ]を把握することも、お洒落の幅を広げるきっかけになりますよ。

青いろいろ2そうそう、色みはもっと細かく分けることが出来ますよ。例えば同じ[明るい]青でも、Eは青緑に近い[緑みの青]ですし、Fは青紫に近い[紫みの青]ですね。まん中のCは基本の[青]。さて、あなたに似合う青はどんな色みの、どんな調子の色なのでしょう?青以外の色だったら?・・そのあたりを次回もう少し詳しくお話しますね。

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001 >> なぜ[似合う色][似合わない色]があるの?

ふと立ち寄ったショップで見つけたきれいな色のニット、鏡の前で合わせてみたらなんだか[顔うつり]が悪くてがっかり・・なーんて経験はありませんか?せっかく好きな色を買っても、顔色が悪く見えたり、洋服ばかりが目立ってしまっては面白くないですね。でも、どうして色によって[顔うつり]が違うのでしょうか?

明度対比1 左のイラストを見てください。どちらが[似合って]見えますか?左の色白の女性には、ソフトなピンクが違和感なく馴染んで見えますね。もともとほんわかと優しそうな印象の彼女には、よく[似合っている]といえるでしょう。反対に肌色が濃く髪も黒っぽい右の女性には、ぼんやりした色に見えます。はっきりした印象の彼女には、もっとパキっとした鮮やかな色の方が映えるかも・・。そう考えると[似合う色]にはその人の肌や髪などの色が大きく関係しているということが分かりますね。
では、右の女性がヘアカラーやリップの色をソフトな色に変えた場合はどうなるのでしょう?

明度対比2 ・・うーん、余計に顔色が冴えなくなってしまいました。どうしてなのか分かりますか?
いくら髪や唇の色を人工的に変えても、肌や瞳の色は残ってしまいますよね。じゃあ、ファンデーションを明るくして、カラーコンタクトを入れたら・・?その場合は舞台化粧さながらに、デコルテや手足までしっかり塗り込まないと、顔だけがぼーっと白浮きしてしまいます。お化粧崩れも目立つし、洋服もよごれそう・・あまり現実的ではありませんね。

このように[似合う色]と[肌や瞳など本来持っている色]とは深ーい関係があるのです。ほら、よく言うでしょう?[お洒落な人は自分をよく知っている]って。まさしくその通り!なんですね。

  • 自分がもともと[どんな色]を持っているのか?
  • それは人に[どんな印象]を与えているのか?    そして
  • 自分は[どんな人]に見られたいと思っているのか?

この3点をクリアにすれば、あなたのファッションセンスは確実にアップします!・・とはいえ[色の見分けかた][色による印象の違い][色合わせによる見え方の違い]などなど、一つずつレッスンしていく必要があります。センスアップへの道は1日にしてならず!これからもよろしくおつき合いくださいね☆
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